最終更新日: 2026-06-30
1. 研究実施主体および個人データ管理者
本研究における個人データの管理者は以下のとおりです。
下関市立大学 看護学部
研究責任者:教授 梶原 弘平
研究事務局(担当:江口)
電話:083-252-0289
Email: s-study@shimonoseki-cu.ac.jp
2. 倫理審査
本研究は下関市立大学の研究倫理審査委員会の承認を得て実施されます。
承認番号: 第2537‐0319号
3. 研究目的および収集データ
本研究「認知症のスクリーニングにおけるウェアラブルデバイスを用いた生体データの有用性:予備調査」(Shimonoseki Study)は、地域住民を対象に、ウェアラブルデバイス(Fitbit)で可視化した歩行・身体活動・睡眠・概日リズム等の生体データと認知機能の関連を明らかにし、将来的な認知症の早期予測・予防介入に資する新たなスクリーニング指標の実現可能性および測定システムの妥当性を検証することを目的とします。
4. データ取得方法および頻度
データは毎朝1回、大学内の研究サーバからGoogle Health APIを介して自動的に取得します。 取得対象は前日分のデータです。 取得処理はサーバ側で自動実行されるため、初回の許可設定後は参加者による操作は不要です。 このページを閲覧中にリアルタイムでデータが収集されることはありません。 参加期間(14日間)終了後、研究スタッフがGoogleアカウントへのOAuthアクセス権を取り消します。取り消し後はデータ収集が即座に停止されます。 サーバによる自動データ取得を可能にするため、本システムは暗号化されたOAuthリフレッシュトークンを大学の安全なサーバに保存します。参加者は研究担当者の案内のもと、研究参加登録の際にGoogleの同意画面で許可操作を行います。以降は、サーバに保存されたリフレッシュトークンを用いて毎日自動的にデータを取得するため、参加者による再操作は不要です。リフレッシュトークンは、研究終了(2027年5月31日)または参加者からの削除申請のいずれか早い時点まで保持され、その後完全に削除されます。
5. 個人データの範囲
本研究は、研究登録時にGoogle Healthで許可いただいたOAuthスコープを通じて、以下のデータを取得します。
| OAuthスコープ | 取得するデータ | 利用目的 |
|---|---|---|
openid |
Googleが発行する一意のユーザー識別子(sub) | 取得データを参加者記録に紐づけるために使用します。氏名・メールアドレス等のGoogleプロフィール情報は取得しません。 |
activity_and_fitness.readonly |
歩数・運動・距離・アクティビティレベル・座りがちな時間・総カロリ・アクティビティのカロリー・心拍ゾーンのカロリ・高度・階数・アクティブゾーン時間 | 日常生活における身体活動量・歩行速度・活動の安定性と認知機能の関連を検討するため。先行研究において、歩行速度の低下や身体活動量の低下が認知症発症リスクの上昇と有意に関連することが示されています。 |
sleep.readonly |
睡眠(睡眠ステージを含む)・1日の睡眠温度の派生値 | 睡眠効率・中途覚醒・就寝/起床時刻などの睡眠の質と概日リズム(サーカディアンリズム)と認知機能の関連を検討するため。認知症の前臨床段階から睡眠の断片化や概日リズムの変容が生じることが示唆されており、睡眠データの連続取得が早期スクリーニングに有効と考えられます。 |
health_metrics_and_measurements.readonly |
心拍・安静時心拍数・心拍変動・1日の心拍変動・酸素飽和度・1日の酸素飽和度・深部体温・最大酸素摂取量・ランニング時の最大酸素摂取量 | 自律神経系の活動状態・生理的ストレス反応・睡眠段階の高精度な判定と認知機能の関連を検討するため。心拍変動や皮膚温・呼吸数の日内変動は概日リズムを正確に把握するためのバイオマーカーと位置づけています。 |
ecg.readonly |
心電図(ECG) | 心臓の電気的活動(心拍リズム)を評価し、心拍変動データを補完する自律神経系機能の指標として、認知機能との関連を検討するため。心電図データは学術研究目的に限定して使用され、研究責任者が承認した研究従事者のみがアクセスします。本システムは心電図の医学的診断や臨床的解釈を行うものではありません。 |
上記のほか、以下のデータについても、参加者ご本人から直接(紙面・対面・Webアンケート等により、Google Health API経由ではない方法で)取得し、生活習慣・生理指標と認知機能の関連を検討するという同じ研究目的のために取り扱います。
- 認知機能検査結果(MMSE-J):ウェアラブルデバイスから得られる指標と比較するための、認知機能の基準データとして使用します。
- Web上での質問紙調査の回答:ウェアラブルセンサーデータを補完する生活習慣・背景情報の把握のために使用します。
- 特定健診・健康診断の血液検査結果:生理学的指標(血液データ)と認知機能の関連を、ウェアラブルデータとあわせて検討するために使用します。
- 研究用に付与された参加者識別子(Participant ID)
- 研究参加・撤回等の研究管理情報
6. データの仮名化・匿名化
収集データは研究用識別子(Participant ID)により仮名化して管理します。 氏名等の直接識別子は収集しません。 解析および学術公表時には個人が特定されない形式に統計的に集約・匿名化します。
7. データ保管および安全管理
本システムの開発・運用(保守を含む)は、下関市立大学の教員により設立されたベンチャー企業である株式会社HarborGate AI Auditに、大学からの委託契約(システム利用契約)に基づき委託しています。株式会社HarborGate AI Auditは、あくまで大学の委託を受けて処理を行う立場(データ処理者)であり、参加者データを自社の目的のために利用することはありません。
データは以下の2つのシステムに分かれて保管されます。
- 参加者登録サイト(Google OAuth認証を担当):大学内の設備とは独立した外部レンタルサーバ上で稼働します。OAuthのアクセストークン・リフレッシュトークンは暗号化(AES-256-GCM)した状態で保存され、このサーバ上のレコードは参加者ID(連番)のみで管理されており、氏名・住所等の直接個人を特定できる情報は一切保存されません。
- データ管理サーバ:大学構内の施錠管理・防犯カメラ設置済みの部屋に設置され、学内の専用ネットワークセグメントに接続されています。暗号化されたトークンを毎日自動同期で受け取り、Google Health APIから取得した生体データを研究期間中保管します。
両システムへのアクセスは、許可された研究従事者、および委託契約に基づき保守作業を行う株式会社HarborGate AI Auditの担当者に限定されており、いずれも鍵認証によるアクセスのみが許可されています。これらのシステム外への生データの持ち出しは禁止されます。
8. 保存期間
研究データは研究終了後10年間、研究責任者の厳重な管理のもとで保管されます。保管期間の経過後(10年後)は、保存しているすべての電子データを完全に消去・破棄します。 なお、研究期間は2026年4月(倫理委員会承認後)〜 2027年5月31日です。
9. 第三者提供
個人データを、第三者が自らの目的のために利用する形で提供することはありません。第7項に記載のとおり、株式会社HarborGate AI Auditは大学の委託を受けてシステムの運用を行うデータ処理者としての立場であり、独立した提供先ではありません。 ただし、匿名化された統計データは学術論文・学会発表等で公表される場合があります。
10. 参加者の権利
参加者は以下の権利を有します。
- 研究参加の任意性および撤回権
- データ削除請求権
- 研究内容の説明請求権
11. 撤回後のデータ取り扱い
撤回の申請を受けた後、新規データの収集を直ちに停止します。 お預かりしたデータは原則として、ご本人確認後30日以内に研究データベースから削除し、以後の解析には使用しません。 ただし、以下の場合はデータの特定・削除が技術的・制度的に困難となる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- すでに研究成果が学会・論文等で一般に公開されている場合
- 研究不正防止のためUMIN-ICDS(データシェアリングシステム)に個人情報を完全に排除して登録された後
12. Fitbit / Googleとの関係
本研究はGoogleまたはFitbitと提携・承認・スポンサー関係にはありません。
13. 連絡先
本研究やデータ取り扱いについてご不明な点は、研究事務局までお問い合わせください。
下関市立大学 看護学部
研究責任者:教授 梶原 弘平
研究事務局(担当:江口)
電話:083-252-0289
Email: s-study@shimonoseki-cu.ac.jp
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